展示会出展を成功させるために― 準備の始め方とスケジュールの一例 ―
展示会への出展は、自社の製品やサービスを効果的にアピールできる絶好の機会です。しかし、限られた期間で成果を最大化するためには、計画的な準備が欠かせません。
ここでは、出展準備の基本ステップと、開催時期に応じたスケジュール例をご紹介します。
1. 出展の目的を明確にする(開催6〜12ヶ月前)
出展が決まったら、まず「なぜ出展するのか」を明確にしましょう。目的が定まることで、その後の計画・制作・運営が一貫したものになります。
目的の例:
・新製品・新サービスの発表
・見込み顧客(リード)の獲得
・既存顧客との関係強化
2. 出展計画を立てる(開催6ヶ月前)
出展の目的をもとに、全体の計画を立てます。
この時期に決めておきたいこと:
・予算の設定:出展料、ブース施工、プロモーション、交通費など
・出展内容の明確化:PRする製品・サービスの選定とコンセプト立案
・チーム編成:社内担当者を決め、役割分担を明確にする
3. ブースデザインの準備(開催3〜6ヶ月前)
この時期には、施工業者やデザイナーとの打ち合わせが本格化します。
準備内容の例:
・ブースのテーマや構成を決定
・使用する素材(木材・システム部材など)の選定
・ロゴデータ、製品画像、パンフレット原稿など制作素材の準備
4. プロモーションと集客施策の計画(開催2〜3ヶ月前)
来場者に足を運んでもらうための施策を展開します。
実施項目の例:
・招待状・DMの送付(ターゲット顧客への案内)
・SNS・Webサイトでの出展情報発信
・ノベルティや配布カタログの制作
5. ブース設置・展示物の最終確認(開催1ヶ月前)
展示内容を確定し、現場準備を進めます。
チェックポイント:
・レイアウトや導線の確認と最終調整
・機材や配布物の在庫確認
・スタッフへの接客・説明トレーニング
6. 開催直前の準備(開催1週間前〜当日)
最後の仕上げを行い、本番に備えます。
対応内容の例:
・ブースの設営・装飾の完了
・スタッフとの最終打ち合わせ(当日の流れ・役割確認)
・必需品の準備(文房具、名刺、工具、飲料など)
急な出展が決まった場合の対応ポイント(準備期間3ヶ月未満)
時間が限られていても、対応次第で成果を出すことは可能です。以下のポイントを優先しましょう。
①目的の設定と逆算スケジューリング
→ 出展日から逆算し、優先順位をつけてタスクを整理。
②効率的な業者選定
→ 実績ある施工業者・制作パートナーに早期依頼を。
③簡易的な構成とプロモーション
→ デザインの完成度よりも「伝わること」「動線」を重視。
まとめ
展示会の成功は、早期の目的設定と段階的な準備にかかっています。限られた期間でも、的確なスケジュール管理とチームワークで効果的な出展は十分に可能です。
どんな展示会でも、準備の質が成果を左右します。まずは「誰に何を届けたいのか」を明確にし、無理なく、着実に準備を進めていきましょう!