木工ブースとシステムブースの違い

展示会ブースを構成する素材選び:木材とシステム部材の特徴と活用法

展示会ブースにおいて、使用する素材はブース全体の印象や設営の効率性に大きく影響します。主に「木材」と「システム部材」の2種類があり、それぞれにメリットと注意点があります。目的や展示内容に合わせて適切に選定・組み合わせることで、効果的かつ魅力的なブース演出が可能です。

 


 

木材を使用する場合のメリットと注意点

 

■ メリット:柔軟なデザイン性と高級感
・質感の良さ
木材のナチュラルな質感は、高級感や温かみのある空間を演出します。特に国内展示会では根強い人気があります。

・自由な形状設計
加工しやすいため、曲線や立体感を活かしたデザインも可能。独自性の高いブースに仕上げたい場合に適しています。

・多用途性
カラーリングやグラフィック表現など、さまざまな装飾手法に対応可能です。

 

■ 注意点:設置の手間と構造的な制約
・重量があるため、搬入・設置・撤去に手間と時間がかかります。

・制作期間も長くなる傾向があるため、スケジュールに余裕が必要です。

・他の素材と比べて強度に限界があり、重量物の展示には注意が必要です。

※木材を使う場合は、木工施工の実績がある業者を選ぶことが成功のカギとなります。

 


 

システム部材を使用する場合のメリットと注意点

 

■ メリット:効率的かつ低コストでの施工が可能
・設置が簡単
既製パーツを組み合わせる方式のため、短時間での設営が可能です。

・コストを抑えられる
部材の再利用ができるため、木工に比べて制作費を大幅に抑えられます。

・柔軟な調整が可能
空間に応じて部材のサイズやレイアウトを変更できる利便性があります。

・軽量かつ撤去もスムーズ
設営・撤去ともに手間が少なく、作業負荷の軽減につながります。

 

■ 注意点:デザインの自由度に限界あり
・決まったパーツ構成のため、ブースデザインが他と似通いがちです。

・ビスや釘が使えないため、壁面装飾などに制限が出る場合があります。

※照明やグラフィックパネルなどを活用し、シンプルな構造の中に個性を加える工夫が必要です。

 


 

木材×システム部材のハイブリッド構成も効果的

素材の長所を活かすために、木材とシステム部材を組み合わせる手法も注目されています。

 

たとえば:
主要部分を木材で構成:ブランドイメージや高級感を印象付ける。

補助部分をシステム部材で構成:設置・撤去の効率化とコストダウンを実現。

このようにハイブリッド型の設計を取り入れることで、デザイン性と機能性の両立が可能になります。

 


 

素材選びのポイント:展示目的に応じた最適な判断を

 

短期間の展示会
→ システム部材をメインに使用し、効率的な施工を実現。

ブランディングや空間演出重視
→ 木材を中心に使い、世界観やデザイン性を際立たせる。

まずは「どんなブースで、誰に何を伝えたいのか」を明確にし、展示会の目的や開催期間に応じて最適な素材と施工方法を選ぶことが、成功への第一歩です。

 


 

まとめ

展示会ブースは、企業の価値を直感的に伝える重要な空間です。木材とシステム部材、それぞれの特性を理解し、最適な構成を選択することで、ブースの魅力と成果を最大限に高めることができます。
設計段階から素材に目を向け、”見せたい姿”を形にすることが、印象に残る展示の鍵となるでしょう。

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