POPとは?役割と種類を解説
店頭販促に欠かせない「POP」について、その基本的な意味や役割、さらに具体的な種類まで解説します。初めてPOP制作を担当する方にもわかりやすくまとめました。
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①そもそも「POP」とは何か
「POP」とは「Point of Purchase advertising」の略で、「購買地点広告」を指します。
簡単に言えば、店頭で使用される販促用の広告のことです。
POPは、消費者が店頭で商品を購入する際、決定的な影響を与える重要なツールです。広告やCMで商品の認知を広げたとしても、店頭での購入につながらなければ意味がありません。POPはその最終段階で消費者の目に触れ、購入を後押しする「最後の広告」として機能します。
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②POPに求められること
POPは、消費者の購買行動に影響を与えるだけでなく、メーカーと売り場をつなぐツールとしても役割を果たします。以下のポイントを押さえておきましょう。
- ■売り場確保のツール
- 新商品を発売する際、売り場を確保することはメーカーにとって大きな課題です。
- POPを提供することで、商品の展開スペースを広げる交渉材料として活用できます。
- ■商品のそばで直接訴求
- POPは商品の近くに設置されるため、「買うべき理由」や「他社製品との差別化」を直接訴求できます。
- 実物の商品が目の前にあることで、購買意欲を高める効果があります。
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③POPの種類
POPにはさまざまな種類があります。それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
(1)パネルPOP
- 特徴:商品周辺に設置し、特徴をビジュアルやキャッチコピーで訴求。
- 用途:目を引きやすいデザインで消費者の注目を集める。
(2)ディスプレイ什器
- 特徴:商品を陳列する什器と一体化したPOP。
- 用途:売り場確保に効果的で、商品を目立たせる。
(3)レールPOP
- 特徴:棚のプライスカード付近に差し込んだり貼り付けたりする小型POP。
- 用途:棚の隙間を利用して手軽に設置可能。
(4)音声POP
- 特徴:音声や簡単なナレーションで商品をアピール。
- 用途:視覚以外の感覚に訴え、注意を引く。
(5)電子POP
- 特徴:小型モニターを使い、映像や音声で商品を紹介。
- 用途:CM映像との連動で記憶を刺激し、購買意欲を高める。
(6)香りPOP
- 特徴:商品の香りを直接体験させるツール。
- 用途:化粧品や柔軟剤など、香りが購入の決め手になる商品に最適。
まとめ
POPは「商品の魅力を消費者に直接訴求する最後の広告」であり、効果的に活用することで売上向上に大きく貢献します。
今回ご紹介したPOPの種類は基本的なものであり、さらに細分化や組み合わせによる展開も可能です。
POPの効果を最大化するには、商品の特徴やメーカーの宣伝活動と連動させることが重要です。継続して効果を出せば、新商品の発売時にも売り場での展開が期待できます。
今後の販促活動の一環として、POPの活用方法をさらに深掘りしてみてはいかがでしょうか?