欧文フォントの基本:セリフ体とサンセリフ体
欧文フォントには、その装飾の有無により大きく2つのカテゴリがありますセリフ体とサンセリフ体。
この違いを理解することで、デザインにおけるフォント選びがスムーズになります。
セリフ体とは?
セリフ体は、文字の先端に「セリフ」と呼ばれる飾りが付いているフォントです。
その起源は、古代イタリアで石に文字を彫る際、ノミの跡が自然に装飾となったことから始まったと言われています。
■セリフの種類
①ブラケットセリフ
・セリフ部分が三角形(ブラケット)でつながる形状。
・柔らかく優雅な印象を与えます。
②ヘアラインセリフ
・細い直線状のセリフ。
・シャープで洗練されたデザインが特徴です。
③スラブセリフ
・太く直線的なセリフ。文字のストローク幅と同じ太さ。
・力強さと安定感を表現します。
■セリフ体の特徴
・和文フォントの「明朝体」と似ており、縦横の線幅が異なる。
・デザインの印象:大人っぽい、上品、洗練された雰囲気。
用途例:高級ブランドのロゴ、書籍の本文デザインなど。
サンセリフ体とは?
一方、サンセリフ体は文字の先端にセリフがなく、シンプルなデザインです。
「サン(sans)」はフランス語で「~がない」を意味し、セリフがないことを示しています。
■サンセリフ体の特徴
・均一なストローク幅で、視認性が高い。
・デザインの印象:モダン、カジュアル、シンプル。
用途例:ウェブデザイン、現代的なロゴ、見出しなど。
セリフ体とサンセリフ体の使い分け
■セリフ体
印象:上品、洗練、伝統的
視認性:紙媒体での長文に適している
使用例:高級ブランド、クラシックな書籍
■サンセリフ体
印象:モダン、シンプル、親しみやすい
視認性:デジタル媒体や短いテキストに最適
使用例:ウェブサイト、現代的な広告
まとめ
欧文フォントは、私たちの日常生活でもロゴや広告、パッケージなどで頻繁に使われています。
セリフ体の優雅さやサンセリフ体のモダンさを適切に使い分けることで、デザインの表現力が大きく向上します。
ポイント:
・使用する媒体や目的に合わせて選択することが大切です。
・デザインにおいてフォントの選択は印象を決定づける重要な要素です。
これを機に、デザインの幅をさらに広げてみてください!