印刷の基礎知識:印刷発注で押さえるべきポイント
紙媒体の制作はデザインだけではなく、印刷や製本の工程も重要です。今回は、印刷発注時に役立つ基礎知識をお伝えします。これを押さえておけば、スムーズな発注と期待通りの仕上がりを実現できます。
Case 1:ネット印刷 vs 通常の印刷会社、どちらを選ぶべき?
■ネット印刷のメリット
・コストが安い
定型サイズ・シンプルな仕様なら費用を大幅に抑えられます。
・短納期に対応
緊急対応が必要な場合にも便利。
■通常の印刷会社のメリット
・特殊な仕様に対応
特殊用紙、箔押し、シルク印刷など細かい要望を実現可能。
・クオリティと安心感
営業担当者と直接やり取りし、サンプルを確認しながら進行可能。
Case 2:印刷発注で必要な情報
① 作成部数
印刷部数を明確に指定。多ければコストが下がるケースが多い。
② 仕上がりサイズ
完成時の紙面サイズを指定(例:A4、B5など)。
③ ページ数
総ページ数を伝える。表紙も含めてカウントすることを忘れずに。
④ 色数
・1C(モノクロ印刷):文字中心のシンプルな印刷物向け。
・4C(フルカラー):写真や画像を使用するデザインに適用。
⑤ 用紙の種類
一般的に使われる3つの用紙
・コート紙:光沢あり、写真が映える。
・マット紙:光沢なし、落ち着いた印象。
・上質紙:文字中心の印刷向き、インクの吸収が早い。
⑥ 製本加工
・中綴じ:針金で製本、価格が安い。ページ数は4の倍数に制限。
・無線綴じ:糊を使用、ページ数の制約が少ないが強度は劣る。
印刷発注時の注意点
1.紙の銘柄確認
用紙色や質感を統一したい場合は、銘柄指定を。
2.サンプル確認
サンプルを取り寄せて仕上がりを事前確認。
3.納期に注意
製本や特殊加工には時間がかかることもあるため、余裕を持って依頼。
まとめ
印刷物制作では、仕上がりのイメージを明確にし、適切な仕様を選ぶことが重要です。
●ネット印刷はコスト重視・シンプルな印刷物向け。
●通常の印刷会社は複雑な仕様や高クオリティが必要な場合に適しています。
これらの基礎知識を活用して、期待を超える印刷物を制作しましょう!